購入案内・老眼鏡
近眼用や乱視用のメガネ、遠近両用メガネはホームセンターで見たような覚えが無い。(遠近両用と称して売っているものがありますが、レンズの下半分だけ老眼鏡と言うべき物です。)
なのに、なぜ、老眼鏡だけがどこにでも売っているのか? 不思議ですよね?
基礎知識
- 老眼は、その名のとおり加齢により眼の調節機能が衰えることを指している。
- 調整機能が衰えると近くにピントが取れなくなる。
- これを補うためにレンズで度数をプラスしてやると近くが見える。
- レンズの度数が合わないと近くは見えない。
この度数をプラスする作業を、御自分でなさった場合でも、眼に悪影響が及ぶ心配がほとんどないため、見えるやつを勝手に選んで買ってください・・・・という売り方ができるのです。
掛けて快適ならば、それでもいいのですが、中には注意するべき方も⇒簡単チェックで確かめましょう。
老眼鏡適性・簡単チェック
- チェック①
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見たいものにピントを合わせたら、左右の眼を片方ずつ手でふさいでみてください。同じように見えてますか?
- チェック②
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見たいものにピントを合わせたら、左右の眼を片方ずつ手でふさいでみてください。手を外した瞬間、ブレを感じたり、見えているもの(文字)が動く感じはありませんか?
- チェック③
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方眼紙を用意してピントを合わせたら、左右の眼を片方ずつ手でふさいでみてください。縦横の線が同じようにクッキリ見えていますか?
- チェック①の解説と解決策
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普通に売られている老眼鏡は、左右同じ度数で作られています。左右の眼の見え方が違う方の場合、結果として片目で見ることになり、長時間使うと疲れが出てしまいます。
解決策は、
片方が明らかにボケたら、普通の老眼鏡は合いません。ご面倒でも、眼科で処方してもらってメガネ屋で作るか、メガネ屋で調整・作製してください。価格は安くてもかまいません。普通に売られているものよりは、間違いなく改善されるはずです。
- チェック②の解説と解決策
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普通に売られている老眼鏡は、レンズの中心を標準的な位置に適当に決めてセットしています。左右の眼の間が広い方、もしくは狭い方の場合、ズレがひどすぎて、長時間使うと疲れが出てしまいます。
解決策は、
見え方に違和感があったり、長時間掛けて疲れを感じたら、普通の老眼鏡は合いません。ご面倒でも、眼科で処方してもらってメガネ屋で作るか、メガネ屋で調整・作製してください。価格は安くてもかまいません。普通に売られているものよりは、間違いなく改善されるはずです。
- チェック③の解説と解決策
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普通に売られている老眼鏡は、乱視の度数は入っていません。乱視がある程度強い方は、近くを見るのにも乱視度数が必要です。そのまま長時間使うと疲れが出てしまいます。
解決策は、
縦線・横線どちらかがにじむ、色が違うように見える、方眼のはずが四角に見えないなどの場合は、普通の老眼鏡は合いません。ご面倒でも、眼科で処方してもらってメガネ屋で作るか、メガネ屋で調整・作製してください。価格は安くてもかまいません。普通に売られているものよりは、間違いなく改善されるはずです。
- 老眼鏡あれこれ・知っていると選びやすい
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近視の方も老眼になります
自分は老眼鏡がいらないと思っている方のほとんどが近視です。普通の老眼鏡は、遠くを見るのにメガネを必要としない方のために作られています。それを近視の方が掛けても役に立ちません。
近視の方でも、該当年齢が来ると近視用メガネを掛けたままでは近くが見づらくなるはずです。現在は、そこで遠近両用メガネに切り替えられる方が多いので、確かに老眼鏡(近く専用)はいらないかもしれませんね。
度は進んで止まります
ほとんどの方は、老眼の度数が45歳頃から進み始め、60歳過ぎに止まると言われています。人体ですので個人差も激しいです。
一般に、2年から3年で老眼鏡の度数が合わなくなります。見にくくなった自覚が無くとも、3年以内に買い換えてください。ほぼ間違いなく快適に見えます。
非球面レンズ
普通に売っている老眼鏡でも、現在はかなりの割合で「非球面レンズ使用」の表示を見かけます。確かに、以下のような利点があるので、価格に納得できれば選んでいただいていいと思います。
- レンズが前方向に飛び出したようになるのを大幅に防げる。(フラットになる)
- レンズの中心から離れたところでの歪みを軽減できる。
- レンズ厚も薄くなることが多いので、その分軽くなる。